便利は退化を促す
- きらきらおばちゃん
- 5月23日
- 読了時間: 3分
2025/5/23(金)
先日、すご〰️く興味深い番組を公共放送で見た。
もう放送は明日で終わるが、NHKプラスで、「ねちねちと、問う」。
京都大学の宮野公樹(みやのなおき)先生の講座のもの。
ETV特集 ねちねちと、問う ―ある学者の果てなき対話―
その中で先生が、
これ便利だよ、と言われて使ったら確かに便利なんだけど、なくてもやってこれた事やものだったんだから、その便利なものはなくても良いものなんだよ。
今までできていたことを出来なくするものなんだよ。
みたいな事をおっしゃった。
そうなんだよ!
私もそれを言いたいんだよ!
と、うれしくなったし、今、便利だからとやたらと物を買わせられている?と自覚した。
便利なもの、と言えば、子育て便利グッズでも日々進歩していて、沢山の物がどんどん発売されている。
ママさん達からいろいろ教わるが、それ、なくても良いよ、と思っちゃう昔の母ちゃん世代の私。
畳の部屋がないお宅が多いので、赤ちゃんをバウンサーに乗せたまんま独りで寝かせている方が多い。
ま〜るく育てよ、とか、丸く抱っこする、とか、うつ伏せ予防とか言われているけど、重力のあるこの世に生まれて来たので、逆に伸び伸びとさせ、地面と水平に寝かせ、寝返りをさせ、独り寝させないようにするのが良いよ。哺乳類の赤ちゃんを参考にすると良いよ。
部屋中動かれると大変だからとベビーサークルで動く範囲を狭め、興味ある物を触らせなかったりさせている。
檻の中のサルのように見えてしまう。
部屋中興味あるがままに動かせ、気になる物を触らせ、やらせ、痛いことも多少は経験させないと。
そりゃあ、大人目線で言うと、散らかされ、時にケガさせ、結局自分が全て対応しなきゃいけない。
でも、経験させないと。
エア経験では五感発達が未熟だ。
寝返りさせないグッズ。
モロー反射を抑制するグッズ。
飲み物がこぼれないコップ。
あと、何だぁ?
究極はオムツと液体ミルク、か。
文明の進化に伴い人は出来ない事が増えている。
私自身もそうだ。
マニュアル車に乗らなくなり、全身の能力フル活動だったのに単純化され、ボーっとしてても車は前に進むし加速減速も簡単で、身体の連動がされていない感覚がある。
車のお陰か自転車に乗らなくなったし歩かなくなった。筋力落ちた。
不便な生活に私は少しずつ戻していこうと思っている。その方が人間機能フル活用でボケてらんないんじゃないかな。その時にならないと分からないけど。
子育て便利グッズも極力使わない方が良い。その分子どもの心身の発達を促し、親の目と手に沢山触れ、手塩に掛け、親も、あ〜、子どものお陰で貴重で、面倒臭くて、自分を見つめる時間たったなぁ、と後々思えるんじゃないかな。
その便利グッズは最後はゴミになり、環境破壊に辿り着くことも考えて欲しい。
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