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  • 執筆者の写真きらきらおばちゃん

日本最後の宮大工棟梁の言葉から

2023/10/22(日)


日本最後の法隆寺宮大工棟梁、鬼、と呼ばれた方がいらした。宮大工という仕事、役割、心構え、などについて語られた事を本にした物を夏から読んでいた。その方のドキュメンタリー映画もあると聞いて、検索したら公開されていて、それも観た。

読んで、泣けた。

そうなんだよ!と心が叫んだ。


現代の建築は樹齢20~30年の木と100年しか持たないコンクリートでできているのだから、

建築もそれに比例する寿命でしかない。

法隆寺は樹齢1500年の木と自然からの石で作られ、自然に沿った建築技法であり、木の性格と将来どのように歪んでいくかも見据え建造してきたのだと。

また、このような神社仏閣建造物は信仰の下での神様のためのものであると。

自然の摂理に沿っているためどっしりとしている。チャラチャラしていない。


土台作りと先を見据える。

手を掛けた分しっかり建っている。

誰のためのものか。


など、何と書けば伝わるだろうか。

ヒトを人に育てる事と同じ事をおっしゃっているのだ。


それが、現代建築は経済を中心とした建築基準法のため即席の作り方である、ともおっしゃっていらっしゃる。

現代の子育てもそうだ。(と思いませんか?)

即席子育て。

上部ばかり。


本を読んでからドキュメンタリー映画を観ると余計に自分に入ってくると思われる。


乳を飲ませた分、抱っこした分、手を掛けた分、土台がしっかりするので親子共どっしりと重心が落ち、むんずと地に足付けて進んでいけるのだ。と思う。

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